この記事の要点

  • 「やりたいことがない」のは異常ではなく、働いた経験の少ない20代にとってむしろ自然な状態。やりたいことは頭の中で探して見つかるものではなく、できることが増える過程で見えてくる
  • 営業は、どの業界でも通用する対人スキルが身につき、成果が数字で見え、多くの業界・人と接点ができる仕事。「まだ進路を決めきれない人」がキャリアの初手に置くのに合理的な選択
  • 職種をまたぐキャリアは現実に可能。マルセイテックには職人から営業へジョブチェンジして活躍しているメンバーがおり、30代から営業に移って成功している人も多数いる
  • やりたいことがない段階での会社選びは「何を売るか」より「育成・評価・働き方が持続可能か」で判断するのが失敗しないコツ

「やりたいことがない」は、恥ずかしいことではない

就職や転職を考えるたびに「やりたいことは何か」と問われ、答えられない自分に焦る——20代の相談で最も多い悩みのひとつです。

最初にはっきり書いておきます。やりたいことがないのは、異常でも怠慢でもありません。 やりたいことというのは、頭の中で探して見つかるものではなく、実際に働き、できることが増え、人と関わる過程で「これは好きだ」「これは違う」と輪郭がはっきりしていくものだからです。働いた経験がまだ浅い20代に明確な答えがないのは、むしろ自然な状態です。

危険なのは、やりたいことがないこと自体ではなく、「見つかるまで動かない」ことです。20代の時間は、キャリアにおいて最も吸収が速く、やり直しがきく資産です。この記事では、進路を決めきれない20代にとって、営業という仕事がなぜ合理的な「最初の一手」になるのかを説明します。

やりたいことは「探す」ものではなく「できることの先に見えてくる」もの

キャリア論でよく知られている考え方に、「やりたいこと(Will)・できること(Can)・求められること(Must)」の3つの円があります。多くの人はWillから埋めようとして止まってしまいますが、実際のキャリアは逆で、Can(できること)が増えるほどWill(やりたいこと)が見えてくるのが普通です。

理由は単純で、人は経験したことのない仕事を「やりたい」とは思えないからです。学生時代にリフォーム提案の面白さを知っている人はいませんし、お客様に感謝される瞬間の手応えも、働いてみるまで分かりません。

だから、やりたいことがない段階での正しい問いは「何がやりたいか」ではなく、「何をすれば、できることが一番増えるか」です。この問いに対する有力な答えのひとつが、営業です。

やりたいことがない20代に営業をすすめる4つの理由

① どの業界でも通用するスキルが身につく。 営業で身につくのは、初対面の人と信頼関係を築く力、相手の課題を聞き出す力、分かりやすく説明する力、選ばれるための工夫。これらはリフォーム業界に限らず、どの業界のどの職種に移っても価値を持つ、持ち運びできるスキルです。将来やりたいことが見つかったとき、営業経験は必ず追い風になります。

② 成果が数字で見えるから、自信が積み上がる。 やりたいことがない人の多くは、「自分に何ができるのか」への自信も持てずにいます。営業は成果が契約数や売上という数字で見えるため、「自分はこれだけの成果を出した」という客観的な自信が積み上がります。この自信こそ、次の選択肢を選ぶための土台になります。

③ 多くの業界・多くの人と接点ができる。 営業はお客様という形で、さまざまな職業・年代・価値観の人と日常的に出会う仕事です。世の中にどんな仕事と暮らしがあるのかを、働きながら見聞きできる。やりたいことのヒントは、この接点の中から見つかることが多いのです。

④ キャリアの選択肢が狭まらない。 営業から管理職へ、営業から企画へ、営業から独立へ——営業経験者のキャリアパスは幅広く、「営業を選んだせいで道が閉ざされる」ことがほとんどありません。むしろ社内でも職種をまたぐ道があります。当社マルセイテックでは、職人から営業へジョブチェンジして活躍しているメンバーが実際にいます。逆方向も含め、職種をまたぐキャリアが現実に可能なのです。

「向いているか」は、やってみてから分かればいい

やりたいことがない人がもうひとつ抱えがちなのが、「向いていなかったらどうしよう」という不安です。

結論からいえば、適性は入社前に確定しているものではありません。そもそも「向いているか分かってから動く」という順番は、やりたいこと探しと同じ袋小路に入ります。適性もやりたいことも、経験の外側からは確かめようがないからです。現場の実感として、営業で活躍している人の共通点は「お客様と話すのが好き」「喜んでもらえるときにやりがいを感じる」「コミュニケーションに自信がある」の3つですが、これらは特別な才能ではなく、働くなかで育つ性質でもあります。詳しくは「営業に向いている人の特徴」の記事で解説しています。

年齢の面でも心配は要りません。30代から営業にジョブチェンジして成功している人は多数います。 30代で間に合う挑戦なのですから、20代の伸びしろはさらに大きい。仮に数年やって別の道を選んだとしても、①で述べたとおり営業で得たスキルは次の仕事にそのまま持っていけます。「やってみて、違ったら軌道修正する」が成立する点こそ、20代で営業を選ぶ最大の安全性です。20代というタイミングの価値そのものは「20代で営業職に就くという選択」の記事で詳しく書いています。

やりたいことがない人ほど、会社は「条件」ではなく「構造」で選ぶ

やりたいことがない段階の会社選びには、明確なコツがあります。「何を売る会社か」で選ばないことです。扱う商材への思い入れは、働くうちに生まれるものだからです。代わりに、次の3つの構造を見てください。

1. 育成の仕組みがあるか。 未経験を採用して育てた実績と、研修・メンターといった具体的な仕組みがあるか。「先輩の背中を見て覚えろ」の会社は、最初の一社には向きません。

2. 評価基準が透明か。 何をすれば評価され、収入が上がるのかが明文化されているか。基準が見える環境は、やりたいことがまだない人にとって「当面の目標」の代わりになってくれます。

3. 働き方が持続可能か。 休日と残業の実態が数字で示されているか。心身をすり減らす環境では、やりたいことを考える余裕そのものが失われます。

フリーター・既卒からの就職でも、この3つの見方はそのまま使えます。詳しくは「フリーターから営業職へ」の記事を参照してください。

今日からできる小さな一歩

「やりたいことがない」状態から動き出すのに、大きな決断は要りません。順番はこうです。

① 過去の「うれしかった瞬間」を3つ書き出す。 アルバイトでお客様に感謝されたこと、友人の相談に乗って感謝されたこと——内容は何でも構いません。人と関わる場面が多いなら、対人の仕事に素地があります。

② 求人を「構造」で3社見比べる。 育成・評価・働き方の3点だけをメモしながら、気になる会社を3社比べてみてください。「何を売るか」を無視して比べると、会社の違いが驚くほどはっきり見えます。

③ 一番ましな1社に、話を聞きに行く。 志望動機が固まっていなくても構いません。面接や面談は、会社を確かめる場でもあります。動いた分だけ「できること」と「判断材料」が増える——それがやりたいこと探しの、遠回りに見えて最短のルートです。

マルセイテックの場合 — 「まだ決めきれない20代」を採用する側の答え

当社マルセイテックは、神奈川県大和市・藤沢市で外装リフォーム専門店「ガイソー」を2店舗運営する会社です。営業職(リフォームアドバイザー)の環境を、先ほどの3つの構造に沿って示します。

  • 育成: 学歴・営業経験は不問(応募条件は普通自動車免許のみ)。社長による研修とメンター制度で、未経験からの立ち上がりを支えます
  • 評価: 評価基準がガラス張りで、何をどうすれば評価と年収が上がるかが明確。平均年収620万円(2025年度実績)、営業職の定着率は100%です
  • 働き方: 完全反響営業でテレアポ・飛び込みなし。商談の入口は、お問い合わせと、神奈川県内のカインズ各店やヤマダデンキといった大型店舗での無料相談会です。週休2日制(水曜・日曜)、1日の残業は30分未満

「やりたいことが決まっていないのに応募していいのか」と聞かれることがありますが、採用側の答えはイエスです。志望動機の完成度より、「できることを増やしたい」という素直な動機のほうが、入社後に伸びる人の特徴だと私たちは考えています。

よくある質問

Q. やりたいことがないまま就職・転職して大丈夫ですか?

大丈夫です。やりたいことは働く経験の中で見えてくるものであり、入社時点で明確な人のほうが少数派です。大事なのは動機の完成度ではなく、育成・評価・働き方の構造がしっかりした会社を選ぶことです。

Q. やりたいことがない場合、志望動機はどう書けばいいですか?

無理に壮大な夢を作る必要はありません。「人と話す仕事で、できることを増やしたい」「成果が見える環境で自信をつけたい」といった、現在地に正直な動機で十分です。取り繕った志望動機より、素直な言葉のほうが面接では伝わります。

Q. 営業を選んで、あとで別の仕事がやりたくなったら無駄になりませんか?

無駄になりません。営業で身につく対人力・提案力・課題を聞き出す力は、どの業界・職種にも持ち運べるスキルです。やりたいことが見つかったとき、営業経験はむしろ選考での強みになります。

Q. 20代後半からでも遅くないですか?

遅くありません。30代から営業へジョブチェンジして成功している人も多数おり、20代後半は未経験採用の対象として十分若い年代です。迷っている時間のほうがもったいない、というのが採用現場の実感です。

やりたいことは、働きながら見つければいい。まずは話を聞くだけでも → 募集要項・選考情報エントリーはこちら(最短2週間で内々定)