2026.09.12
電気工事会社・電気工事店を経営していると、受注量の波が常について回ります。職人を何人も抱えていれば、手が空いた分だけ固定費が出ていく。逆に集中すれば断らざるを得ない。この波をならすために、多くの会社が元請けの数を増やすという選択をします。
この記事では、電気工事会社が新しい元請けを開拓するときに、どんな会社と組むべきか、提携前に何を確認すべきかを、発注する側(リフォーム元請け)の視点も交えて整理します。
電気工事会社が元請けを増やしたくなる3つの局面
新規の元請け開拓が必要になるのは、だいたい次のいずれかの局面です。
- 既存元請けの発注量が読めなくなったとき — 1社依存は、その1社の受注が落ちた瞬間に自社の稼働も落ちます。特に新築系に偏っている会社は、着工数の影響をそのまま受けます
- 職人を増やした、または増やしたいとき — 人を採るには、その人の年間稼働を埋められる見通しが要ります。採用が先か受注が先かで悩む会社は多いですが、実務上は受注の入口を先に増やしておくほうが安全です
- 単価を上げたいとき — 既存取引先に単価交渉をしても動かない場合、選択肢を持つこと自体が交渉力になります
「協力会社募集」を出している会社は大きく3タイプ
ひとくちに協力会社募集といっても、募集元の性格によって案件の質はまったく違います。
① ゼネコン・サブコンの下位に入るタイプ
案件規模は大きい一方、重層下請けの構造に組み込まれるため、上位の受注状況に左右されます。工期・単価の決定権が遠く、支払条件も長くなりがちです。
② 商社・マッチングサイト経由のタイプ
手軽に案件は拾えますが、間に入る事業者のマージンが乗るぶん単価は下がります。継続性も案件単位で、年間の稼働計画は立てにくい性質があります。
③ 自社集客を持つリフォーム会社・工務店のタイプ
エンドユーザーからの反響を自前で集めている会社です。案件は1件ずつ小さいものの、年間を通じて途切れにくく、元請けとの直接取引になるため中間マージンが抜かれません。地域密着型なら現場も近く、移動効率が上がります。
職人の稼働を安定させたい電気工事会社にとって、③のタイプを1〜2社持っておくことは、受注の底を支える意味で大きな効果があります。
組む前に見極めたい5つの基準
- 集客の入口を自前で持っているか — 店舗・ショールーム・Web・催事など、エンドユーザーからの反響を自社で集めている会社かどうか。ここが他社頼みだと、発注量も他社頼みになります
- 商圏が絞れているか — 現場が特定エリアに集中していれば、1日に複数現場を回せます。県をまたぐ現場が混ざると、同じ単価でも実質の粗利が落ちます
- 元請けの社員が現場管理をするか — お客様対応・近隣対応・追加要望の一次受けを元請け社員が担ってくれるかどうかで、職人の実働効率がまったく変わります
- 扱う工事の幅があるか — 外装・水回り・給湯器など複数の商材を扱う会社は、季節要因を工事の幅で吸収できるため、年間の発注が平準化されやすくなります
- 条件を最初に明示するか — 単価・契約形態・確認事項を面談の場でこちらに説明できる会社は、取引が始まってからも話が早いものです
提携前に必ず確認しておくべき取引条件
口頭で「よろしく」で始めると、後から必ずもめます。最低限、次の項目は取引開始前に確認しておくことをおすすめします。
- 契約形態 — 手間請け(常用)か一式請けか。どちらを選べるのか、案件によって使い分けるのか
- 単価の考え方 — 日当なのか、工事一式の見積提出なのか。材料は元請け支給か自社手配か
- 追加工事の扱い — 現場で発覚した追加作業を、誰がいつ判断し、どう精算するか
- 支払条件 — 締め日と支払日。ここは会社ごとに違うため、必ず書面で確認します
- 保険・許可の要件 — 建設業許可の要否、労災の加入状況、現場入場の条件
- 手直し・瑕疵の責任範囲 — 施工起因の不具合が出たときの対応と費用負担
詳しい流れは協力業者の取引が始まるまでの流れ、必要書類は協力業者登録に必要な許可・保険・書類にまとめています。
リフォーム会社と組むと、電気工事の何が変わるか
新築やビル案件を主戦場にしてきた電気工事会社から見ると、住宅リフォームの電気工事は勝手が違う部分があります。
- 1件が小さく、回転が速い — 照明・コンセント増設、分電盤交換、エアコン専用回路など、半日〜1日で完結する工事が中心です。段取りよく回せば、1日に複数件をこなせます
- 既設の状況に左右される — 築年数の古い住宅では、開けてみないと配線状況がわからないことが多く、現場判断力がそのまま価値になります
- 居住中の現場が多い — お客様が住んだままの工事になるため、養生・声かけ・片付けの丁寧さが元請けの評価に直結します。逆にここができる会社は、指名で継続発注されます
- 他職種との取り合いがある — 大工・設備・内装と同じ現場に入るため、工程調整の慣れが効いてきます(リフォーム現場の電気・設備の取り合いで詳しく解説しています)
自社の強みを元請けにどう伝えるか
面談の場で「何でもできます」と言うより、具体的に伝えたほうが仕事は回ってきます。元請けが知りたいのは次の4点です。
- 対応できる工事の範囲 — 屋内配線・分電盤・エアコン回路・火災報知器など、できる工事とやらない工事を明確に
- 動かせる人数と、いつ空くか — 「常時2名、来月から1名増やせる」といった具体性があると、元請けは工程を組めます
- 対応エリアと移動範囲 — どこまでなら日常的に出られるか
- 資格と体制 — 第一種電気工事士、施工管理技士、建設業許可の有無
これを1枚にまとめて持参できる会社は、それだけで取引の判断が早く進みます。
マルセイテックの協力会社募集
神奈川県大和市・藤沢市で外装リフォーム専門店「ガイソー大和店・藤沢店」を運営する株式会社マルセイテックは、自社施工実績3,690件超・GAISOグループ施工実績29,000件突破の地域密着の元請けです。店舗とWebからの反響集客を入口に、リフォームに伴う電気工事をお願いできる協力会社(電気工事会社・電気工事店・一人親方)を募集しています。
- 単価 — 日当20,000〜25,000円(経験・工事内容による)。第一種電気工事士・施工管理技士は優遇。一式請けは案件ごとにお見積り
- 契約形態 — 手間請け/一式請け(ご相談に応じます)
- エリア — 神奈川県央(大和市・座間市・海老名市・綾瀬市)を中心に、湘南(藤沢市・茅ヶ崎市・鎌倉市)、横浜市、相模原市、厚木市など神奈川県全域
- 現場管理 — お客様対応・現場管理は当社社員が責任対応。施工に集中していただけます
- 法人・一人親方どちらも歓迎 — 建設業許可・保険加入状況は面談時に確認します
条件の詳細は電気工事職人の募集ページに掲載しています。設備工事もあわせて請けられる会社は設備工事職人の募集ページ、給湯器交換は給湯器交換工事職人の募集ページもご覧ください。
よくある質問
Q. 法人(電気工事会社)でも協力会社として取引できますか?
はい。法人・一人親方どちらも歓迎しています。建設業許可の有無、労災など保険の加入状況は面談時に確認させていただきます。職人を複数名抱えている会社様も、1名の電気工事店様も対象です。
Q. 単価はどのように決まりますか?
手間請けの場合は日当20,000〜25,000円(経験・工事内容による)を基準としています。第一種電気工事士・施工管理技士をお持ちの方は優遇します。一式請けの場合は案件ごとにお見積りをいただく形です。どちらの契約形態を選ぶかもご相談に応じます。
Q. 発注量はどのくらい安定していますか?
自社施工実績3,690件超の元請けとして、店舗・Webからの反響集客を入口に年間を通じてリフォーム案件が発生します。外装・水回り・給湯器など複数の工事を扱っているため、季節による波を工事の幅で吸収しやすい構造です。具体的な発注の見込みは面談の場でご説明します。
Q. 現場のお客様対応もこちらでやる必要がありますか?
いいえ。お客様対応・近隣対応・現場管理は当社社員が責任を持って対応します。協力会社様には施工に集中していただく体制です。追加工事が発生した場合の判断も当社社員が一次対応します。
Q. 対応エリアはどこまでですか?
神奈川県央(大和市・座間市・海老名市・綾瀬市)を中心に、湘南(藤沢市・茅ヶ崎市・鎌倉市)、横浜市、相模原市、厚木市など神奈川県全域です。商圏が絞られているため、現場間の移動が短く実働効率を上げやすいのが特徴です。
まとめ — 「単価の高い1社」より「途切れない複数社」
電気工事会社が受注の波をならす一番確実な方法は、性格の違う元請けを複数持つことです。規模の大きい案件で売上を作りつつ、自社集客を持つ地域密着のリフォーム元請けで年間の底を支える。この組み合わせが、職人の稼働と会社の資金繰りの両方を安定させます。
マルセイテックは神奈川県央・湘南エリアで電気工事の協力会社を募集しています。まずは条件を聞いてみたいという段階でも構いません。エントリーフォームまたはお電話(046-260-1101)からお気軽にご相談ください。
→ 協力業者募集の詳細は 電気工事職人ページ へ / お電話は 046-260-1101(「協力業者の件」とお伝えください)