新築の配線・配管を主戦場にしてきた会社が住宅リフォームに入ると、最初に戸惑うのが他職種との距離の近さです。限られた工期・限られた空間に、大工・電気・設備・内装が入れ替わりで入る。ここでの立ち回りが、そのまま元請けの評価になります。

新築との最大の違いは「同時に人が入る」こと

新築は工程が直列で、前工程が終わってから次が入ります。リフォームは工期が短く、同じ日に複数職種が入ることが日常です。しかも既設を壊してみないと何があるかわからない。この2つが、新築とはまったく違う段取り力を要求します。

先を読んで動ける職人は、元請けから見れば「工程を任せられる存在」になります。ここが継続発注の分かれ目です。

キッチン交換 — 電気と設備が最も絡む工事

キッチン交換は、電気・設備・大工・内装がすべて絡む代表的な工事です。

  • 設備側 — 既存キッチン撤去後、給水・給湯・排水の切り回しと新規キッチンへの接続。壁付けから対面式へのレイアウト変更があれば床下配管の移設が発生します
  • 電気側 — レンジフード、食洗機、コンセント位置の変更。ガスからIHへの切り替えがある場合は専用回路の新設が必要で、分電盤の空き容量の確認が前提になります
  • 取り合いの勘所 — IH化がある案件では、電気側が早い段階で分電盤を確認しておかないと、設置当日に回路が足りないことが判明します。これは工程全体が止まる典型的なパターンです

先に見に行く・先に聞く。この一手間があるかどうかで、現場の止まり方が変わります。

浴室(ユニットバス)交換の連携

在来浴室からユニットバスへの入れ替えは、1件あたりの工事ボリュームが大きく、工程連携の密度も高い工事です。

  • 解体 → 設備の配管切り回し → ユニット組立 → 電気・内装という順序が基本
  • 設備側 — 給排水の切り回し、追い焚き配管の接続。ユニット組立業者の入る日から逆算して配管位置を出しておく必要があります
  • 電気側 — 換気扇・浴室暖房乾燥機の電源、照明。乾燥機付きに変更する場合は専用回路が必要になることがあり、ここも事前確認が肝心です
  • マンションの場合 — 管理規約による作業可能時間、共用部の養生、搬入経路の制約の中で段取りします

洗面・トイレ交換 — 数をこなす工事の段取り

半日〜1日で完結することが多く、稼働の隙間を埋めやすい工事です。作業自体は定型的ですが、注意点があります。

  • 既設の劣化が開けてから出る — 床下地の傷み、配管の腐食。ここで勝手に進めず一度連絡するのが鉄則です
  • 温水洗浄便座の電源 — 既存にコンセントがない場合、電気工事が発生します。設備側が現調の段階で気づいて共有できると、元請けは助かります
  • 洗面化粧台の照明・コンセント — 交換で位置が変わることがあり、電気側の手当てが必要になります

この「ついでに必要になる電気工事」に設備職人が気づけるかどうかが、元請けにとっての価値になります。逆も同じです。

給湯器交換と電気の取り合い

給湯器交換は設備工事として扱われますが、電気が絡む場面があります。

  • 給湯器のリモコン配線の取り回し
  • 電気温水器・エコキュートへの変更時の電源・専用回路
  • 設置場所の変更に伴う配線の延長

電気・設備の両方を自社で完結できる会社は、こうした案件を丸ごと請けられます。元請けから見れば1社に投げれば終わるため、発注がまとまりやすいという利点があります。

居住中の現場で効く4つの段取り

リフォームはお客様が住んだままの現場が大半です。仕上がりが同じでも、ここで評価が分かれます。

  1. 断水・停電の時間を先に伝える — 「何時から何時まで水が止まります」と着手前に伝えるだけで、クレームはほぼ防げます
  2. 養生の範囲を広めに取る — 搬入経路・床・建具。手間はかかりますが、ここをケチると全部が台無しになります
  3. 1日の終わりに片付ける — 数日にまたがる工事でも、その日の終わりに通れる状態にしておく
  4. 施工写真を撮って報告する — 隠蔽部の写真は、元請けがお客様に説明する材料になります。撮る習慣がある会社は重宝されます

元請けが「また頼みたい」と思う動き方

  • 想定外は進める前に連絡する — 判断を元請けに返すことで、お客様への説明責任も元請けが負えます。職人が板挟みになりません
  • 他職種の都合を読む — 「明日、大工さんが入るならここまでやっておきます」の一言が、工程全体を守ります
  • 返答が速い — 元請けはお客様に日程を返す必要があります。早く返ってくる会社に案件は集まります
  • 手戻りを出さない — 漏水・通電不良は元請けの信用に直結します。ここが安定している会社は、単価が多少高くても指名されます

株式会社マルセイテックでは、お客様対応・近隣対応・現場管理を社員が責任を持って担当しています。協力業者様には施工に集中していただく体制です。電気・設備の協力会社を神奈川県央・湘南エリアで募集しています(電気工事職人設備工事職人給湯器交換工事職人)。

よくある質問

Q. 現場でお客様から追加の要望を受けたらどうすればいいですか?

その場で判断せず、当社の現場担当社員にご連絡ください。お客様への説明と費用の判断は社員が行います。協力業者様が板挟みになる運用はしていません。

Q. 他職種との工程調整はこちらで行うのですか?

工程の組み立てと職種間の調整は当社社員が行います。現場で気づいた点を共有いただけると助かりますが、調整の責任を協力業者様に負っていただくことはありません。

Q. 電気と設備の両方に対応できる会社は有利ですか?

工程が組みやすく発注をまとめやすいため、歓迎しています。ただし片方だけの対応でも問題ありません。できる工事とやらない工事を面談時に明確にお聞かせください。

Q. マンションの現場もありますか?

戸建てが中心ですが、集合住宅の案件もあります。管理規約や作業可能時間の制約がある現場では、事前に条件を共有したうえでお願いします。

Q. 施工写真は必須ですか?

隠蔽部など、後から確認できない箇所の写真は撮っていただけると大変助かります。お客様へのご報告にそのまま活用できるためです。運用の詳細は取引開始時にご説明します。

まとめ — 段取りは技術の一部

リフォーム現場で評価される職人は、施工品質に加えて段取りで評価されています。先を読んで動き、想定外は進める前に返し、居住中の配慮を欠かさない。これらは技術の外側にあるようで、実は技術の一部です。

マルセイテックは神奈川県央・湘南エリアで電気・設備の協力会社を募集しています。現場管理は社員が担当し、施工に集中いただける体制です。エントリーフォームまたはお電話(046-260-1101)からご相談ください。

→ 協力業者募集の詳細は 設備工事職人ページ へ / お電話は 046-260-1101(「協力業者の件」とお伝えください)