設備工事会社・管工事会社の経営で最も重いのは、職人の稼働を年間通して埋めることです。人を抱えている以上、現場が空いた日も固定費は出ていきます。この波を吸収するために、元請けの数と種類を増やすという打ち手があります。

この記事では、設備工事会社が新しい元請けを開拓するときの判断基準と、提携前に固めておくべき条件を、発注する側の視点も交えて整理します。

設備工事会社が抱えがちな受注構造の課題

  1. 1社依存 — 長年の付き合いで1社に依存していると、その会社の受注が落ちた瞬間に自社の稼働も落ちます。関係が良好であるほど、他を開拓する動機が薄れるのが厄介なところです
  2. 新築偏重による季節変動 — 新築の配管工事は着工スケジュールに左右され、時期によって山谷がはっきり出ます
  3. 重層下請けによる単価の目減り — 間に何社も入る構造では、末端に届くころには単価が削られています。工期の決定権も遠く、無理な工程を飲まされやすくなります
  4. 人を増やせない — 年間の稼働見通しが立たないと採用に踏み切れず、結果として受注できる量も頭打ちになります

これらの多くは、案件の入口を自社でコントロールできていないことに帰着します。

「協力会社募集」の3タイプと、案件の質の違い

① ゼネコン・サブコンの下位に入るタイプ

1件の規模は大きいものの、重層構造に組み込まれるため上位の受注状況に左右されます。支払条件が長くなりやすく、資金繰りの負担になることもあります。

② マッチングサイト・紹介業者経由のタイプ

案件は拾いやすい反面、間に入る事業者のマージンが乗ります。単発が中心で、年間の稼働計画には組み込みにくい性質です。

③ 自社集客を持つリフォーム会社・工務店のタイプ

エンドユーザーからの反響を自前で集めている会社です。1件は小さいものの年間を通じて発生し、元請けとの直接取引になるため中間マージンが抜かれません。商圏が絞られていれば移動も短く済みます。

②で単発を拾うより、③を1〜2社押さえるほうが、職人の稼働を埋める効果は大きくなります。

組む前に見極めたい5つの基準

  1. 集客の入口を自前で持っているか — 店舗・ショールーム・Web・催事など、反響を自社で集めているか。ここが他社頼みなら、発注量も他社頼みです
  2. 商圏が絞れているか — 現場が近ければ1日に複数件回せます。移動時間は売上を生みません
  3. 元請け社員が現場管理をするか — お客様対応・近隣対応・追加要望の一次受けを元請けが担うかどうかで、実働効率が大きく変わります
  4. 扱う工事の幅があるか — 水回り・外装・給湯器など複数商材を扱う会社は、季節要因を工事の幅で吸収できます
  5. 条件を最初に明示するか — 単価・契約形態・確認事項をその場で説明できる会社は、取引開始後も話が早いものです

提携前に必ず確認しておくべき取引条件

  • 契約形態 — 手間請け(常用)か一式請けか。案件によって使い分けられるか
  • 単価の考え方 — 日当か、工事一式の見積提出か。材料は元請け支給か自社手配か
  • 追加工事の扱い — 解体して初めてわかる配管の劣化など、設備工事では追加が出やすいもの。誰がいつ判断し、どう精算するかを最初に決めておきます
  • 支払条件 — 締め日と支払日。資金繰りに直結するため必ず書面で
  • 保険・許可の要件 — 建設業許可の要否、労災の加入状況、現場入場の条件
  • 手直し・瑕疵の責任範囲 — 漏水など施工起因の不具合が出た場合の対応と費用負担

お金まわりの詰め方は協力業者が取引前に確認すべきお金の条件で詳しく扱っています。

住宅リフォームの設備工事は何が違うか

  • 1件が小さく、回転が速い — 洗面・トイレ交換は半日〜1日、キッチン・浴室は数日。段取り次第で稼働を細かく埋められます
  • 既設の状況に左右される — 築年数の古い住宅では、解体して初めて配管の劣化や下地の傷みがわかります。現場判断と追加提案がそのまま信頼になります
  • 居住中の現場が多い — 断水時間の管理、養生、声かけ、片付け。ここが丁寧な会社は指名で発注が続きます
  • 他職種との取り合いがある — 大工・電気・内装と工程が絡みます(リフォーム現場の電気・設備の取り合いで解説)
  • 給湯器交換が併走する — 水回り工事とセットで発生しやすく、台単価制で請ける働き方もあります(給湯器交換工事職人ページ

自社の強みを元請けにどう伝えるか

  1. 対応できる工事の範囲 — 給排水・水道配管・衛生設備・空調・給湯器のどこまでを自社で完結できるか
  2. 動かせる人数と、いつ空くか — 「常時2班、来月は週3日空きがある」といった具体性が、元請けの工程計画を助けます
  3. 対応エリアと移動範囲
  4. 資格と体制 — 給水装置工事主任技術者、管工事施工管理技士、建設業許可の有無

「何でもやります」より、できることとやらないことが明確な会社のほうが、ミスマッチのない案件が回ってきます。

マルセイテックの協力会社募集

神奈川県大和市・藤沢市で外装リフォーム専門店「ガイソー大和店・藤沢店」を運営する株式会社マルセイテックは、自社施工実績3,690件超・GAISOグループ施工実績29,000件突破の地域密着の元請けです。店舗とWebからの反響集客を入口に、リフォームに伴う設備工事をお願いできる協力会社(設備工事会社・管工事会社・一人親方)を募集しています。

  • 単価 — 日当20,000〜25,000円(経験・工事内容による)。一式請けは案件ごとにお見積り
  • 契約形態 — 手間請け/一式請け(ご相談に応じます)
  • 工事内容 — 給排水・水道配管・衛生設備、キッチン/浴室/洗面/トイレの設備更新、エアコン・空調、給湯器/電気温水器の設置
  • エリア — 神奈川県央(大和市・座間市・海老名市・綾瀬市)を中心に、湘南(藤沢市・茅ヶ崎市・鎌倉市)、横浜市、相模原市、厚木市など神奈川県全域
  • 現場管理 — お客様対応・現場管理は当社社員が責任対応
  • 法人・一人親方どちらも歓迎 — 建設業許可・保険加入状況は面談時に確認します

条件の詳細は設備工事職人の募集ページをご覧ください。

よくある質問

Q. 法人(設備工事会社)でも協力会社として取引できますか?

はい。法人・一人親方どちらも歓迎しています。建設業許可の有無、労災など保険の加入状況は面談時に確認させていただきます。複数名の職人を抱えている会社様も対象です。

Q. 単価はどのように決まりますか?

手間請けの場合は日当20,000〜25,000円(経験・工事内容による)を基準としています。一式請けの場合は案件ごとにお見積りをいただく形です。契約形態はご相談に応じます。

Q. どんな設備工事を発注してもらえますか?

神奈川県内のリフォーム現場における給排水・水道配管・衛生設備、キッチン/浴室/洗面/トイレの設備更新、エアコン・空調、給湯器/電気温水器の設置工事です。給湯器交換は台単価18,000円/台(一律)でお願いしているコースもあります。

Q. 追加工事が出た場合はどうなりますか?

解体後に配管の劣化などが判明するのは設備工事では日常的なことです。当社では現場管理を社員が担当していますので、追加が発生した際の一次判断とお客様への説明は社員が対応します。精算の考え方は取引開始前の面談でご説明します。

Q. 繁忙期だけのスポット対応でも大丈夫ですか?

まずは対応できる時期・日数をお聞かせください。当社は外装・水回り・給湯器と複数の工事を扱っているため、御社の空き状況に合わせた発注の組み方をご相談できます。詳しい条件は面談の場でご説明します。

まとめ — 1社依存を抜けるのが最短の安定策

設備工事会社の受注を安定させる最短の道は、1社依存を抜けて、性格の違う元請けを複数持つことです。規模の大きい案件で売上を作りつつ、自社集客を持つ地域密着のリフォーム元請けで年間の底を支える。この二本立てが、職人の稼働と資金繰りの両方を守ります。

マルセイテックは神奈川県央・湘南エリアで設備工事の協力会社を募集しています。条件を聞いてみたいという段階でも構いません。エントリーフォームまたはお電話(046-260-1101)からご相談ください。

→ 協力業者募集の詳細は 設備工事職人ページ へ / お電話は 046-260-1101(「協力業者の件」とお伝えください)